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  • 孤高 ~心を求めて〜

    御菓子所 絹与 (豊橋市呉服町) 

     最近、和菓子に魅せられてます。
    西洋菓子にはない、奥の方から感ずる静寂の中の美味しさ、
    侘び寂び、茶の湯の文化と共に長い年月を経ても変わらぬ軸など、
    味わうこと以上に感じる事への 『美』 というものがあり、
    まさに日本のアイデンティティ、誇るべき愛すべきもののような気がします。
    複雑な刺激一本鎗の味覚には引っ掛からないかもしれないけど、
    これこそが真実でもあり、先人たちが温めてきた一本の線なのかな?と。
    まぁ難しく考えがちなんだけど、そうでもなく感じるだけで十分浸れる世界です。
    ロマンもあるしね。  
    味覚なんかじゃ計れない程に奥深い、、、奥ゆかしいのです。

    もともと和菓子は好きで、何でも美味しく食べることができるんだけど、、、
    その中でも洗練されたもの、上質なものはやはり味わいのヌケがまるで違う。
    ボクの中の基準と言っていいのか分からないけど、
    旨し道標として京都の 『嘯月』 があります。
    さすがにそのレヴェルのお菓子とはなかなか出会うことはできませんが、
    そこに匹敵するような、、、勝負をかけられるような味わいのお菓子はあります。
    そういうお菓子を食べていきたいと思ってるんだよね。
    (もちろん平々凡々の安いのも好きで食べるけど(笑))


     そう、そんな味わいの和菓子が豊橋にもあってビックリした。
    フラスカティの美味しさや、名古屋にはないようなコアなお店も多く、、、
    どういう街なんだ?豊橋は(爆)

    そんな豊橋の市街地ではあるものの、少し外れた昔ながらの東海道の面影ある区域にあるのが、
    御菓子処 絹与さん。
    この辺りは籠職人やいろんな手作りの職人さんが今もあって、印象的に職人の町。
    よく分かってないけど、そんな印象を持ってます。
    絹与さんはもちろん何度も通ったことある道沿いなので、建物自体は存じていたんだけど、
    まぁ、和菓子、、、しかも羊羹専門に近く、無縁で視野に無かったです。
    が、最近いろんな和菓子、、、
    豊橋の茶会で有名なあのお店などに縁あってよく行くようになり、
    結局辿り着いた一つの答えがこちらのお店でした。
    絹与さんは羊羹と落雁が少し、、、  とてもシンプルな品揃えですが、
    雰囲気をとっても凛としていて上品。  ここが豊橋だという事を忘れてしまいそう。
    ですが敷居は無く、とても穏やかな接客に癒されたりもしますのでとても行きやすい。
    でいて、280年の歴史を持つ凄いお店だという事に驚きです。
    あるんだね~ 
    京都だけがすべてじゃないのかも! と思うようになりました。
    http://kinuyo.justhpbs.jp/concept.html





     既に何度かリピートさせて頂いてますが、
    今回は分かり易い一品を。ば。







     常葉木
    DSC02552.jpg

     讃岐産の和三盆製で、もちろんそこが狙いなのです。



    DSC02576.jpg

     松の緑を表す抹茶の羊羹と讃岐産和三盆を用いた小豆羊羹を流し入れた二層の品。
    まずは抹茶の方を切り取って味わってみると、、、
    ん?  わりと知った味じゃないか、、、
    固さもしっかりあり、ほんのりと乗った抹茶の風味、こちらは白小豆ベースかな?
    期待値が高すぎたためか、少しフツー感が否めなく、、、
    それでは!、と。   本命の小豆羊羹を頬張ってみたところ、、、

     んん!? むむむ?!!


    寒天による固さしっかりした羊羹にスーーーっと歯が入った瞬間に、
    フワっと小豆の風味が染み入るように立ち、しっかりした甘さを感じつつも、あれよあれよとキレキレですわ。
    小豆の風味、和三盆のキレある甘さが抜群に上品に溶けてゆく。
    そしてそして、そこから抹茶の方を頂いてみると、、、これが驚いた。
    風味の上澄みが鼻をくすぐるように、実に品の良い味わいとして感じるではないか!

    ええ?! すごいなこりゃ。

    まさにこうなるための対比でもあり、互いの良さを引くようなディレクション度の高い味わいです。
    そして小豆羊羹をまた頂くと、、、
    ほほぅ! 小豆の上澄みだけをしっかりと引いた味わいだと明確に映ります。
    高貴であり、実に品の良い、上品な美味しさに驚きました。
    これは京都の小豆なんかと比べても見劣りどころか勝るとも劣らずで、
    味わいのレヴェルとしてはまさに全国区なのではないか?
    素朴に素材を生かした味わいで、品のある上質な美味しさが、ここ豊橋にあるなんて、、、
    三河県民のどれだけの人が知ってるんだろう?
    実際ボクも初めて食べたのですが、
    魅了されるに十二分のものがあります。

    ほぼ、羊羹専門のお店という事もあり、
    絞り込んで極めた味わいには静かなる凄みと歴史の深さ重たさを感じます。
    いいなぁ。




    次はハイエンドである『今宵の友』 を頂きたい。








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    御菓子司 亀十 (東京都台東区雷門) 

     東京三大どら焼きに数えられる超有名老舗店。
    いつも大行列で、京都の出町ふたばと東西双璧といった感じですかね。
    以前、東十条の草月さんのどら焼きの美味しさに感銘して以来、和菓子・どら焼きに惹かれています。
    浅草に来たついでに大行列に並ぼうか!? と思いきや、夕暮れころはすんなり買えました。
    多少並びますけど、、、 道行くほとんどの人は行列嫌悪なので、、、
    競争も少なく思います。  この時間穴場かも。

    ええ、、、  もちろんどら焼きをGETしました。
    黒あん・白あんが選べるようで、、、 トラディションな黒を無条件反射でセレクトしましたが、
    後で知ったけど白あんも相当旨そうだ。  
    今となっては両方買わなかったことに悔いが残る(笑)
    裏を返せば、それほどまで気に入った、、、、、 という事でもありますね。





     どら焼き  黒あん
    DSC02334.jpg

     何と言ってもブ厚く 手のひらみたいな大きさ!
    フワフワ極まりない生地は頬張ると卵の甘やかな香りがフワ〜ッと膨らみ、
    上品な甘さと大納言小豆の旨味の強いしっかりした餡。
    とても個性的な味わいで、ちょっとホットケーキのような印象ですが、
    パンチある餡子との一体感がハンパなく。
    しっとりキメ細やかな生地は、まさに文化の創作を感じ、永遠に大衆に愛され続けるかの如し、
    第一級の美味を体感します。
    一見武骨に見えますが、実は繊細な作りと細かな息使いに気づかずにはいられない程、
    完成度の高さを感じました。

    贅沢品とはまた違うベクトルだけど、その道を極められた旨さ、、、
    それこそが永らく人々に愛される理由、人気の秘訣だと感じた次第です。






    DSC02345.jpg










     弁天山美家古寿司へ寄らずの浅草、、、
    とても違和感あります(爆)





     でも、このどら焼きは、、、 是非また食してみたいと思いました。
















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    赤福茶屋 (中村区名駅1丁目) 

     最近ビックリするほど和茶づいてます。
    自分でも 『どうしちゃったぁ?』 という感じでw。

    雑踏と混雑の中、最近のお気に入りの喫茶室です。
    高島屋地下の片隅にある赤福茶屋。
    もちろん存在は知ってたtけど、まさか自分が行くとは思ってもなかった(笑)

     ま、伊勢の赤福自体はソールフード的なお菓子でもあり、
    幼いころから馴染み深く大好きなものなので、美味しく頂けちゃいます。
    それをお茶と一緒にイートイン出来るなんて、、、、
    下手なカフェで好みではないコーヒー飲んでる場合じゃない!と。
    思い立って飛び込んでみて、とても良かったです。



    夏は赤福氷、冬はぜんざいなんかもウリのようで。
    夏はよく混雑して待ちも見かけますが、この時期の時間帯によっては
    かなり穴場だと思います。   
    スっと入店出来、ギュっとピンポイントで癒しを得る。
    そんな使い方がとても気に入ってます。







     赤福餅 抹茶のセット
    IMG_4501.jpg

     抹茶自体に本格流儀を求めてはいけませんが、喫茶として十分満足レヴェル。
    ほうじ茶も付いてるし!  しかも何杯でもお替りを進めてくださいます!  
    抹茶セットじゃなく、単品で赤福餅でも付いてるので、、、 それでいいじゃん(爆)


    ひっさしぶりに赤福餅食べましたが、やはりお土産品の箱詰めを食べるより、
    何となく手の温もりが近くに感じられ、柔らかく美味しかったな~




    ボクはどのお店でも必要以上に長居することがないので、
    食べてスッと退店するわけですが、とても良い癒しを得る場所を見つけることができ、
    とても嬉しいな。





     そしてお茶って旨い。   もちろん高級厳選茶は旨いに決まってるけど、、、
    こうした気取りのない焙じ茶などはとても落ち着きます。
    上手な淹れ方とかあるとは思うけど、じゃなくとも美味しく頂くことが出来るんだよね。
    世界を狭くするこだわりをを求めず、そこにあるものに浸ってみる幸悦感。
    楽って楽しいわ~ と。


    このカフェ使いにはとても満足しています。










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    すや (岐阜県中津川市新町) 

     今年は例年にも増して栗菓を楽しんだ気がします。
    10年以上、八百津勢の栗きんとんを食べてきましたが、
    今年は、、、 今更ながらですが、 『すや』 の栗菓子に魅せられた(笑)
    何でしょうね、、、 もともと恵那の某店より好みだったけど、、、
    回りまわって戻ってきた感じでしょうか。
    こちらの洗練された味わいというものを、冷静に感じられるようになった気がします。
    特に栗納豆の爆発的な美味しさには開化開眼!
    東洋神秘的な奥深いアロマティカルな風味に魅せられました。
    フランス菓子観で挑んでも、この洗練された味わいに魅了。
    他国文化では侘び寂びは感じられないからね。
    今年一番の衝撃的なお菓子はパリ空だけど、それと対極にあってのそっち側での一番かもしれない。
    と、言っても過言じゃないくらい栗納豆にはハマったなぁ。
    ずっとあるのにね。 気づ(か)≒(け)なかった。 この美味しさ、洗練感。
    あ、、、もちろん栗の素朴な風味を生かした栗きんとんも好きです!






     栗こごり
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    DSC01253.jpg


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     ずっと気になってたけど、初めて食べました。
    1つが5切れになってるので、5倍楽しめてお得!(笑)
    シャリッとグラスアロー的な砂糖にコーティングされた栗こごり。
    食べるとその食感が妙にクセになります。
    シャリっと噛み締めると、栗の風味がほどよくダイレクトに鼻腔を突き、
    栗粒のホックリとした粒感あるこごりの透明感。
    やり過ぎが無く、洗練された現代菓子とでもいいましょうか。
    煎茶と頂くと、、、 おぉ、、、 ここに独壇場! 
    素晴らしい美味しさが光ります。












     栗きんとん
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     秋の顔。
    今更ですが、素朴な栗の風味が生かされきった旨さ。
    甘さも控えめだけどしっかり甘く感じられ、栗の持つ味わいを邪魔しない。
    あくまで主役は栗そのものなのです。  引きの美学。
    心がOPENになってるせいか、ここまで美味しかったっけ? と自分で不思議に思えてしまうほど、
    このお菓子の良いところが感じられる。  
    日本的な美味しさ。










     栗納豆
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     何個食べても唸るわ~   自分、どうしちゃった?(笑)
    しかしこの一粒の栗、、、  凝縮凝縮されたギュギュッとした風味の凄味。
    実に奥深く、噛み締めると広がる東洋的な香り。。。
    和菓子にありがちな重苦しさはなく、むしろ軽やかで明るさのある味わい。
    美味さのポイントをピンでスっと引くような、これこそ和の旨さですね。
    しかも重厚で芳醇。



     これで来シーズンまでサヨナラかなぁ。。。
    悔いはナイゾ。







     素敵な食べ納めでした。









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    茶のいろは (瀬戸市平町) 

     予てよりお伺いしたいと思いつつ、後回しになっていたお店。
    日本茶カフェ&茶葉販売専門店です。
    オープンカウンターで明るくオシャレなカフェ店内で頂く、本格的な日本茶。
    思っていたより、、個人的印象としてはポップですが、入り口としては正解でしょうか。
    敷居感じるからね、茶の世界。
    ポップとはいえ、お茶のことになると目の色変わる店主。  いいですね~



     味が強いもの、構築性やコントラストがあるものも良いですが、
    やはり日本人は日本茶と茶菓子・和菓子の良さを忘れちゃ生けない。
    素朴さの中にある心の世界観と景色。










     深蒸し茶 (静岡)
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     お茶らしく蒼やかな風味と甘さを帯びたまろやかなコク、ほんのり渋さで引き締めるタンニン。
    さすが丁寧に淹れられていて美味しいです!
    湯のみから伝わる茶の香りが鼻腔へ抜け、爽快な飲み心地。
    派手なものではないけど、スーーーっと腑に落ちるようなアロマとリラクゼーション。








     栗きんとん
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     本日の茶菓子は栗きんとん。
    飴感高め、手作り感のあるホッと出来るような親しみある味わいです。
    お茶に焦点を当てたお菓子ですね。













     玉露 一雫  (静岡)
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     とても上手かったので玉露もオーダー。
    茶葉を見せていただけます。  香りも確認。  凄い。




     1煎目
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     色薄いけど、、、  飲んでみると、、、  おぉ!  玉露プレッソ!
    旨味の塊みたく玉露特有の旨味がジワ~~~っと広がる。
    まるで昆布茶のような玉露の旨味が染みわたるように。
    これだね~ この贅沢さはサロンならでは。







     2煎目
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     お茶らしく緑濃くなる。
    と、ともに味わいにもタンニンや日本茶要素が染み出てくるのでバランス感が面白く、
    1煎目からの引きと足しの変化が感じられます。
    5煎ほど楽しませていただきましたが、個人的好み(親しみ)としては3煎めくらいでしょうか。
    外飲としては1煎目のインパクトに醍醐味を感じますが、、、
    好みというか自分のレヴェルに合ったところが心地よく、
    煎を重ねるごとにモンタージュされてく味わいに、我自身の主張も露わになってきて面白い。

     コク~ っとして マロ~ っとした玉露の味わい、香りに贅を感じ、
    とても豊かな心地を得ることが出来ました。










     最近、積極的に日本茶を飲むようにしてます。
    高級な味わいとは違うけど、日本紅茶の先駆者の番茶がお気に入り。


















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