孤高 ~心で味わうHeartful Food〜

<パン編> ブランジェリー パリの空の下  (東京都世田谷区上馬)

 本日はパン。
てゆーか、パンがメインのお店でしょう。
フランス本国でのクロワッサンコンクールやパリ・バゲットコンクールなどで優勝しているという、
凄い経緯をお持ちですので。
そーゆーの好きな人はとりあえずそこに釣られるでしょう。
ボクは賞持ちとか全く興味ないけど、たぶんですが日本人がイメージするようなポップな事ではない気がします。
なにせこちらのシェフは全てに次元違いのこだわりというか、芯念の強さというか、
着眼のフォーカスが全然違うと思うので。
常連さんとの付き合い方とか、商売として上手にされてると思うけど、芯は全く媚びがないと感じます。
何が言いたいかと言うと、、、 上手く表現出来ないんだけど、、、
その辺りがパンやタルトの美味しさにとても反映されてると感じるのです。
営業や成功の為ではなく、あくまで自分ご自身と戦っているというのか、
非常にストイック。  自分の志に真面目なんだよね。  真剣勝負です。
ずっとそれでは壊れてしまうので、きっと今の営業形態なんだと思う。
買う側は勝手に『アーでもないコーでもない』言えるけど。
職人魂だけではない哲学と真理でもって、日々食材と向き合ってるんだろうな。






 クロワッサン
pan curo (5)

 これが皆お目当てのクロワッサン。
追加して焼いてるので開店してから列んでも、運がよければ買うことが出来そう。
この見た目以上に繊細で美しさのあるクロワッサンでした。
とても細かな重ねで、割って見るとその断面の層の美しさにウットリ。
そして発酵バターの豊潤な香りの広がりがよく、目の前にParisの情景が・・・
サクッとした歯当たりのあとにフワッと、モチッとくるような口当たり。
そこから膨らむ小麦粉とバター、香ばしさ、現地の風を纏ってるかのような目には見えないエッセンス。
風味と共にイメージも膨らんでくるような、旨さ。
インパクトだけならもっと凄いクロワッサンは余所にもあると思います。
パリ空さんのクロワッサンにはそれだけではない、空気がここだけ違うんだよな。
時空を越え、シェフのイメージするパラレルが存在しています。








 パン・オ・ショコラ
pan (3)

 やはり芳醇な香りは口の中でも膨らみます。
香りからイメージする凡な創造力を破壊するような味わいのキレ。
パリッとした表皮とモチッとした噛み締め、
フワッと広がるミルキーな風味、、、そこから発するショコラは不思議とナチュラルに馴染む。
ショコラの最初の印象はポップに感じたんだけど、段段とその深みというのか、
違いがヒシヒシと主張してきました。  
こちらも信念というのか、自分を信じてやり切った 真を感じます。










 ヴィエノア ショコラ・パンプルムース
pan (2)

 見た目では計れない、凄美味。
こちらは旨いというより美味い。  美しい味わいでした。
自家製のピールは大きく厚みがあってホロ苦さもあり、甘やかでブーケのような高貴さもあり。
とても風味高い広がりがありました。
ド直級で清々しく華があり。
そこにショコラが重なってより膨らみのある味わいと為って昇華してます。
パン ヴィエノワーズ自体の小麦の香りやシンプルな味わいこそが高らかであり、
このパンの真髄だったりします。
インパクトよりも後半に進むにつれて世界感に合致してゆくような、快感にも似たスリルがありました。









 どのパンも、とてもドラマティック!
味わいに浪漫があり、男らしさがあり。  
今までイメージしてたお菓子パンや惣菜パンとはまるで違う次元です。
惜しみない技と世界感を魅せてくれる、シェフの真剣勝負。
味わいには味覚を越えた深みと自信が存在し、小さな宇宙を宿しているように。
崇高なる旨さに感服させられました。


 他とはまるで違う。      この一言に尽きます。








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